次世代エネルギーに関する調査研究・広報活動等を行う「タイナビ総研」を運営するグッドフェローズ(東京都品川区)は11月30日、蓄電池一括見積もりサイト「タイナビ蓄電池」のユーザー150人を対象に実施した「タイナビ蓄電池の利用に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによると、蓄電池の導入を検討した理由として46%が「太陽光発電の固定価格買取期間(FIT期間)が終了するため」と回答。太陽光発電の設置者は87%だった。
太陽光発電を設置している人に蓄電池の導入検討理由を聞いたところ、「太陽光発電のFIT期間が終了するため」(53%)、「訪問販売が来たため」(11%)、「地震や台風などの災害で不安を感じたため」(6%)と回答。「卒FIT」を迎える世帯が、発電した電気の使い方を模索していることがわかる。また、訪問販売店が営業を強化していることがうかがえる結果となった。
一方、太陽光発電を設置していない人は、「地震や台風などの災害で不安を感じたため」が37%で、「太陽光発電を導入予定のため」が16%だった。防災対策として蓄電池の導入を検討している人が多く、9月に全国で災害による停電が相次いだことが影響していると考えられる。「非常用電源としての利用」に「期待している」と回答した人は78%にのぼった。
今回の調査は「タイナビ蓄電池」の利用者が、9月以降2倍以上に急増していることを受けて実施。卒FITユーザーを中心に「自家消費」と「防災」の観点から蓄電池へのニーズが拡大していることがわかった。
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