ENECHANGE(東京都千代田区)のグループ会社であるSMAP ENERGY(英・ロンドン)は11月27日、スマートメーターデータを活用した時間帯別料金の実証実験の結果を発表した。実験に参加した1302人のうち、97%が平均約9.2%の電気代削減に成功。14時から22時の「節電タイム」における効果をみると、非参加者の電力消費量が平均12.8%増加したのに対し、参加者の増加量は5.1%にとどまり、平均7.7%の電力消費量削減(非参加者比較)となった。
同社はLooop(東京都台東区)の協力のもと、スマートメーターデータを活用した時間帯別料金(Time-Of-Use)プラン(TOU)を開発。TOU移行後のピークシフトを予測するAIを活用した「ケンブリッジTOUモデル」で試算し、14時から22時をTOUプラン(節電タイム)に設定した。実験は、7月から9月まで3カ月間にわたって東京電力管内で実施。実験では、同時間帯の単価を35円/kWhと割高にする一方、その他の時間帯は通常プラン単価より20%安い20円/kWhとすることで、7.6%がピークシフトすると予測。結果は平均7.7%となり、精度の高さが証明された。
同社は、2019年冬に向けた取り組みとして、Looop社との共同プロジェクト第2弾「デマンドレスポンス(DR)」を進めていく予定。
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