LIFULL(東京都千代田区)は11月26日から、奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)先端科学技術研究科ユビキタスコンピューティングシステム研究室の諏訪博彦助教と、住宅における環境センシングに関する共同研究を実施する。
同研究は、あらゆるデバイスがネットワークでつながるユビキタス社会における次世代型サービスの研究を進める同研究所と連携し、環境センシング技術を活用して居住環境の品質を可視化することを目指すもの。居住環境の品質が同一の基準で数値化、可視化されることで、消費者が比較検討しやすくなると同時に、物件価値の適正な評価も可能となる。
11月26日~12月17日に実施する実証実験では、東京都内の約50軒の賃貸空室物件の室内外に環境センサーを設置し、気温、湿度、照度、騒音、紫外線などのデータを収集して分析する。その中で、(1)収集する項目や収集期間等のデータ収集基準についての検証、(2)環境データに基づく居住環境の品質評価のための指標策定とスコアリング等についての検証、(3)環境データ収集実験によって得られた各種知見の分析を行う。
同社は今後、関連企業とのパートナーシップなども検討し、研究規模の拡大と実用化を目指す。
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