凸版印刷(東京都千代田区)は11月19日、従来展開してきた建装材に各種センサーなどIoT機器を組み合わせることで、居住者の見守りや健康管理など社会課題解決に貢献する新たな建装材を提供する「トッパンIoT建材」事業に着手すると発表した。
同事業の製品化第1弾として、床材と圧力センサーを組み合わせることで位置検出を可能とする「ロケーションフロア」を開発し、12月から不動産事業者、住宅メーカー、医療・介護業界、自治体などに向け、本格的な販売を開始する。
「ロケーションフロア」は、床材と一体化したセンサーによる居住者のさりげない見守りが可能。センサーが踏まれた圧力で自己発電するため、特別な配線工事などが不要で通常の床材と同様に施工できるため、短納期・低コストで利用できる。価格は約25万円~。
同社は今後、床材と体組成計を組み合わせることで日常的な健康管理ができる製品や、壁材とディスプレイを組み合わせることで情報を表示できる製品などを順次開発し、ラインアップを強化する。IoT建材事業全体で2025年までに約100億円の売上を目指す。
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