一般社団法人日本CLT協会(東京都中央区)はこのほど、東京農工大学(東京都府中市)、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所(茨城県つくば市)と共同で、2時間耐火性能を持つ直交集成板(CLT)部材等の開発に取り組み、CLTを使用した外壁と間仕切壁の2時間耐火構造の国土交通大臣認定を取得した。
認定を取得した外壁は、耐水強化せっこうボード2枚(下張21mm+上張15mm)で被覆した上に、厚さ35mmの軽量気泡コンクリートパネル(ALC)を張ることで、2時間の火災に遭っても内部のCLTが焦げたり燃焼せず健全に保たれる性能を確保したもの。間仕切壁は、強化せっこうボード3枚(下張21mm+中張21mm+上張15mm)で被覆することで、同様の性能を確保した。CLT構造の外壁の2時間耐火認定は日本初という。
これらの認定部材は、CLT協会が実施する講習会を受講し、資格、要件等を満たせば誰でも使用できる。同協会は今後、壁のバリエーションをさらに増やすとともに、よりコストを抑えた仕様などの認定取得、屋根や階段の耐火部材の開発も進める。
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