国土交通省は11月16日、主要都市の高度利用地等(全国100地区)における今年第3四半期(7月1日〜10月1日)の地価動向を調査した「地価LOOKレポート」を公表した。主要都市の地価は、上昇地区数が前期95地区に対して今期96地区となり、全体として緩やかな上昇基調が継続した。上昇地区数の割合は3期連続して9割を上回ったが、緩やかな上昇(0〜3%の上昇)の地区が大半だった。
住宅系では、「品川」、「豊洲」、「立川」の3地区で横ばいから緩やかな上昇に転じた。商業系では、「新宿三丁目」、「歌舞伎町」、「沖縄県庁前」の3地区で上昇幅が拡大し、3〜6%の比較的高い上昇となった。
一方、商業系の「表参道」では、上昇幅が3〜6%から0〜3%に縮小。また、商業系の「銀座中央」と住宅系の「大濠(福岡市)」では、0〜3%の緩やかな上昇から横ばいに転じた。
全体的な上昇基調の主な要因としては、空室率低下や賃料上昇といった好調なオフィス市況、再開発事業の進展による魅力的な空間・賑わいの創出、訪日観光客の増加に対応した旺盛な店舗・ホテル需要、利便性の高い地域等での堅調なマンション需要によって、オフィス、店舗、ホテル、マンション等に対する投資が引き続き堅調だったことをあげた。
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