三協立山(富山県高岡市)・三協アルミ社は11月14日、同社が開発した「ダイナミックインシュレーションを用いた窓システム」が2018年度「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞したと発表した。
「ダイナミックインシュレーション窓」(DI窓)は、外側の窓と室内側の内窓による二重窓で、換気のために取り入れる外気を整流板や断熱ブラインド(ハニカムブラインド)によって二重窓の内部(中間層)に循環させ、窓から逃げる熱を回収することで超高断熱を実現するもの。
冬場は、換気で室内へ入ってくる空気が暖められるため、換気による室温低下が抑えられる。また、二重窓の内部に冬の乾燥した外気を循環(熱交換)させることで窓回りの結露を防止する効果がある。夏場は、換気空気を逆に流すことにより、夏の日射熱の侵入を防ぐ。Udyn値(換気空気を流した状態での窓の断熱性能)は、従来の断熱サッシとの比較で最大10倍となる0.2を達成できるという。
同社はDI窓の基本特許を取得済みで、24時間換気の戸建住宅や集合住宅での使用を想定している。
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