リンナイ(名古屋市)はこのほど、入浴習慣の実態について調べるために全国の20~60代の男女計2350人を対象に実施した「入浴」に関する意識調査の結果を発表した。それによると、ヒートショック予備軍が最も多いのは「千葉県」「宮崎県」で、約4人に1人がヒートショックになる可能性が高いことがわかった。最も少なかったのは「長野県」で予備軍は0%だった。
調査にはヒートショックの危険度を測るチェックシートを使用した。最もチェック数が多かった項目は「自宅の脱衣室に暖房設備がない」(50.7%)で、「浴室に暖房設備がない」(48.3%)が続いた。ヒートショック予防が設備面で進んでいないことがわかる。
ヒートショックの認知度については、「内容も対策法も知っている」と回答した人は17.4%にとどまることがわかった。「聞いたことがない」人は14.3%だった。これを都道府県別に見ると、内容も対策法も知っている人が最も多いのは「千葉県」で32.0%。聞いたことがない人が最も多いのは「滋賀県」「沖縄県」で24.0%だった。
湯船に浸かる平均時間を聞いたところ、日本人の平均入浴時間は「12.6分」という結果になった。約3割の人が入浴時間の安全ラインである「10分」を超えていることが判明。また、半数以上の人がヒートショックの危険度が高くなる41度以上の風呂に入浴していることがわかった。都道府県別では、入浴時間が最も長かったのは「千葉県」で15.5分、お風呂の温度が高かったのは「愛媛県」で41.6度だった。
30年以上現在の家に住んでいる人を対象に、浴室のリフォームをしたことがあるかを聞いたところ、56.5%が「いいえ」と回答。半数以上の世帯が30年前の設備を使用している。
浴室暖房機を設置しているのは、全体で27.2%。エリア別では、関西地方が36.0%と最も設置率が高かった。「脱衣所・浴室を暖める」など、ヒートショック対策として何か習慣化している人は18.3%。80%以上の人は日常的な対策をとっていないことがわかった。
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