パナソニック(大阪府門真市)は、持続可能な社会の実現に向け、家庭用燃料電池「エネファーム」の技術を応用した水素エネルギーの活用を加速している。まずは、2021年4月を目途に「純水素燃料電池」を製品化する。
同社は、2009年5月に世界で初めて天然ガスの水素で発電する家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を開始。その後、発電耐久時間の向上、コンパクト化、高効率化、設置性の向上、レジリエンス機能の搭載、コストダウン等により、累計生産台数は14万台を突破している。
今回の純水素燃料電池は、山梨県「ゆめソーラー館やまなし」や「静岡型水素タウン」プロジェクトに参画し、2016年から実証実験を行ってきた。発電出力は5kWで、水素ステーションや商業施設等での使用を想定し、複数台を稼働させることで施設の規模に応じた出力に対応可能。東京都を主体者とした晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業「HARUMI FLAG」に納入する計画で開発を進めている。
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