凸版印刷(東京都千代田区)はこのほど、マンションなどのモデルルームをVR映像でリアルに再現し、バーチャル空間での内見が可能なVRシミュレーションシステム「トッパンバーチャルモデルルーム」を開発した。主にマンションデベロッパー向けに11月から本格販売を開始する。
同システムは、デジタルコンテンツ制作を手がけるヒストリア(東京都品川区)と共同で開発したもので、凸版印刷が持つ高精細な画像処理技術と、ヒストリアのUI設計力を活用したシミュレーション技術により、バーチャル空間で内装や家具などのリアルな質感表現を実現する。
生活シーンに即した間取りやインテリアスタイルの変更も可能なため、短時間で効率的に多彩なプランを可視化する。マンション購入検討者の要望をリアルタイムに反映できることから、より具体性のある商談を可能にし、販売機会の最大化に貢献する。
同社は今後、同システムをデベロッパーなどに向けて拡販し、2020年に約20億円の売上を目指す。
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