物流系ITベンチャーYper(イーパー、東京都渋谷区)と平安伸銅工業(大阪市)は、共同企画したオートロックマンション向けの簡易宅配ボックスシステム「OKIPPAオートロックシステム」の試験利用を10月22日から都内のマンションで開始した。システム導入・運用コストを大幅に抑え、宅配ボックスが設置不可だった場所にも手軽に宅配ボックス機能をつけることができる。
同システムは宅配ボックスのないオートロックマンションへの荷物受取り環境の普及を目的に開発。荷物固有の配送伝票番号でオートロック解錠できるようにするYperの「配送員向けオートロック解錠システム」と「置き配バッグOKIPPA」、平安伸銅工業の突っ張り棒に特殊な改修を施したスタンドを組み合わせた。
突っ張り棒は伸縮するため、空きスペースに合わせて設置が可能。各世帯専用のバッグには、支柱へ固定する専用ロックとファスナーを閉じる南京錠が付属し、盗難防止機能も備わっている。
OKIPPAアプリでは、各ECサイトアカウント等と連携するだけで、購入した商品の配送状況を自動でアプリ内に取り込み管理することが可能。
12月末まで利用試験を実施し、結果を踏まえて製品化の準備を進める予定。
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