伊藤忠商事(東京都港区)は、AI技術を活用した次世代蓄電池システムの販売を11月より開始する。10月24日、同社とイギリスのモイクサ社、エヌエフ回路設計ブロック(横浜市)、東京電力子会社のTRENDE(東京都千代田区)の4社が共同発表を行った。
これまで伊藤忠商事が販売してきた家庭用蓄電池システム「Smart Star L」にモイクサ社のAIソフトウェア「GridShare Client」を連携させた次世代蓄電池システムで、AIが気象予報やユーザーの電力需要・発電予測等を分析・学習し、エヌエフ回路社のIoT遠隔制御システムを通して最適な充放電制御を行う。これにより太陽光と蓄電池の効率的な運用が可能になるとする。定格容量9.8kWh、最大3kVAの高出力で停電時も自立運転でエアコンやHI調理家電などの200V機器を稼働できる。価格は285万円(税別・工事費別)。
また、ユーザーは同日リリースされたTRENDE社の次世代蓄電池システム専用電気料金プラン「あいでんき」を利用できる。「あいでんき」は、ユーザーが導入メリットを実感できるように、電力量料金を深夜時間帯(蓄電タイム)とそれ以外の時間帯に分けて、蓄電タイムの料金単価をそれ以外の時間帯と比べ10%ほど安く設定している。
各社は分散型エネルギー社会の実現を目指し、将来的にはバーチャルパワープラント(仮想発電所)事業へのビジネス展開を図る考え。
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