賃貸住宅を提供する大阪府住宅供給公社(大阪市)は、寝屋川市の香里三井団地と香里三井B団地で、民間事業者の設計・施工により子育て世帯や若年夫婦向け2戸1化リノベーション「ニコイチ」のプランを決定した。星田逸郎空間都市研究所のプランが選ばれた。来春頃(予定)の入居をめざし施工する。
選定されたプランは、躯体の特性を生かされた提案になっており、既存部分をデザインの一部に取り込むことで、資材の合理化や施工工数の縮減を図っていることなどが評価された。
今年度は、7月に決定した茶山台団地(堺市南区)の5住戸3プランと今回の2団地8住戸6プランを合わせると13住戸9プランの「ニコイチ」を手掛けることになる。
公社では、空き家の増加や高齢化が進む高経年の団地に若年層を誘引するため、民間事業者のノウハウを活用したリノベーション住戸を2014年度から提供。2つの住戸を1つにし、既存の間取りをリノベーションする公社独自の取り組みである「ニコイチ」は、これまでに計16プラン・19戸を施工している。
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