ドイツのエレベーターメーカーであるティッセンクルップ・エレベーター(ドイツ・エッセン市)は10月19日、米マイクロソフトと、スイスのIT会社チュールケ(スイス、チューリッヒ市)と共同開発した、MR(複合現実)を活用したソフトウェア「HoloLinc(ホロリンク)」を、同社の階段昇降機の営業提案に本格導入したと発表した。
同ソフトウェアは、営業プロセスを完全にデジタル化させたソリューションで、マイクロソフトのヘッドセット型MRデバイス「HoloLens(ホロレンズ)」を高精度な計測器として応用。データ処理のデジタル化と、クラウドを用いたコンフィグレータを組み合わせることで、通常約40日から70日かかる納期を、最大4分の1である14日程度に短縮可能とした。初訪問時に昇降機導入先の正確な測定ができるため、データを基に顧客に最適な製品を選定可能で、発注プロセスまでの時間を数時間程度に抑えることができる。
同社は、自宅に昇降機を設置した際のイメージや、要望に合わせてカスタマイズした場合のイメージを視覚的に把握可能とすることで、これまでにない最高の顧客体験を提供していくという。
日本へは来年から導入開始予定。
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