ミサワホーム(東京都新宿区)は2018年10月から、同社の耐震木造住宅「MJ Wood」に、木造軸組住宅用の制震装置「MGEO-N」を標準搭載とした。木造軸組工法の中でも、住む人が安心できる耐震性能を確保した同社ならではの耐震木造住宅として、一層の普及を図っていく。
「MGEO」は、2004年12月に発売したオリジナル制震装置。「敷地形状や地盤の状況などの制約を受けない」「手の届くコストに抑える」ことを条件に技術開発が進められたという。高減衰ゴムを採用した独自の原理により、建物にかかる地震エネルギーを最大約50%軽減、繰り返す余震にも効果を発揮するという。
木質系工業化住宅用「MGEO」、鉄骨系工業化住宅用「MGEO-H」、木造軸組住宅用「MGEO-N」、リフォーム用「MGEO-R」をラインアップ。
発売当初の搭載率は30%前後だったが、2011年の東日本大震災以降、地震への備えに関心が高まり、現在では60%を超えている。とくに首都直下地震や南海トラフ地震の発生が予測されているエリアにおいては搭載率が90%に達しているという。
「MGEO」を搭載した戸建て住宅の累計受注数は5万棟を突破している(2018年9月末現在)。
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