LIXIL(東京都千代田区)は10月17日、同社が開発した持続可能な衛生ソリューション「グリーントイレシステム(GTS)」の技術を、ケニアのエース・エンバイロメンタル・コンサルタンシー社(ACE社、ケニア・ナイバシャ)に譲渡すると発表した。
LIXILが掲げる「2020年までに世界で1億人の衛生環境を改善する」という目標達成に向け実施するもので、ケニアでのGTS実証実験を2年間協働してきたACE社に譲渡することで、東アフリカにおける持続可能な衛生ソリューションの普及を加速させたいとしている。
GTSは、水を使わずに安全に排泄物を処理し、肥料として再資源化できる持続可能なトイレシステムで、開発途上国向け簡易式トイレシステム「SATO」などのソーシャルビジネスを展開している同社の「Social Sanitation Initiatives部」が所有。今回、東アフリカ地域で農業排水の浄化やグリーンエネルギー創出などの実績を有するACE社が、生産体制確立におけるコスト面なども含めて最適な技術譲渡先であると判断した。
2019年3月をめどにGTSの設計図、技術、販売権利などすべての権利の譲渡が完了する予定で、その後ACE社による事業展開が進められるという。
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