KYB(東京都港区)とカヤバシステムマシナリー(同)が製造した免震・制振オイルダンパーで、大臣認定などへの不適合があることがわかった。同社からの国土交通省への報告で明らかになった。同製品は共同住宅、事務所、病院など986件に設置されているという。
2社が2000年3月から2018年9月までに製造した免震・制振オイルダンパーの一部の製品が基準値を満たしていなかった。出荷に際し、検査データの書き換えが行われていたという。
ただ、震度6強から震度7程度の地震に対しても建物が倒壊するなど構造の安全性については問題がないという見解を第三者機関から得ているという。同社は適合していない製品について、疑いのあるものを含め、すべて交換する方針。
国交省は10月16日付で2社に対し、安全性の確認や該当製品の交換の徹底などを指示した。
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