LIXIL住宅研究所(東京都江東区)はこのほど、20代・30代の既婚女性500人を対象に実施した「洗面・脱衣室」の使い方や不満についての調査結果を発表した。それによると、47.6%の人が洗面・脱衣室に収納スペースが「どちらかと言えば足りていない」「まったく足りていない」と回答。約半数が洗面・脱衣室の収納量に不満を持っていることがわかった。
収納スペースが「足りていない」と答えた人が、しまいたいけれどしまえない物でもっとも多かったのは「着替え(パジャマ・下着)」34.9%だった。「ハンドタオルやバスタオル」21.0%、「清掃用品(ぞうきん・バケツ・シューズブラシなど)」15.5%と続いた。脱衣室の広さを聞いたところ、「畳約1.5枚分」28.4%がもっとも多く、次いで「畳約1枚分」23.6%という結果になった。「畳約半分」と答えた人も10.6%いた。
洗面・脱衣室には、50%以上の人が洗濯機やバスマット、ドライヤー・ヘアケア用品、使用中の洗濯用洗剤・柔軟剤や各種ストックなど、13種類の物を置いていると回答。手洗いや入浴、洗濯、身だしなみを整えるなど、多目的に使われるため、さまざまな物であふれていることがわかる。
あると便利だと思う収納は、45.4%が洗剤、タオルから着替えや脱衣カゴまでしまえる「複数の大容量収納」と答えた。「衣類やタオルを扉で隠して、洗面・脱衣室をスッキリ見せる収納」は39.2%、「洗剤だけでなく、タオルや着替えなども置きやすいオープン棚収納」は39.0%だった。
洗面・脱衣室への不満でもっとも多かったのが「冬場はとても寒い」38.6%で、次いで「湿気がこもりやすい」38.0%だった。これは、断熱性が不足しているためと考えられる。また、石けん類やヘアケア用品などで雑然としやすいのを反映して「掃除がしにくい」が34.8%と上位に入った。
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