大建工業(大阪市)は10月2日、森林林業に関わる専門知識等を学ぶ専修学校「兵庫県立森林大学校」(兵庫県宍粟市)に、兵庫県産木材を活用した木質化空間パッケージ「ウッドキューブ」を寄贈したと発表した。
同製品は、同校玄関部分の学生向け・市民向けスペースにそれぞれ設置。柱などの主要な部材に兵庫県産スギの集成材を使用したほか、独自技術であるWPC加工の床にも兵庫県産スギを表面化粧材として使用するなど、開放感がありながら木の温かみが感じられる空間となっている。学生用スペースには兵庫県産の9樹種を紹介するパネルを展示、市民用ギャラリースペースには写真や絵を飾ることができるスギ材のモザイクウォールを設置した。
同社は手軽に空間を木質化できる木材活用製品の事例を、森林関係者や地域住民などに知ってもらうことが健全な森林運営や地域産業の活性化につながるとして、今回同製品を寄贈。国産木材・地域木材の新たな活用方法の一つとして提案している。
同校は、県産木材利用促進等を担う人材育成の場として8月に本格開校した専修学校で、9月29日の記念式典では同社へ兵庫県より感謝状が贈呈された。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。