YKK AP(東京都千代田区)は、ほとんどの窓に後付けできるリフォーム専用窓シャッター「かんたんマドリモ シャッター」を9月25日に発売した。台風・突風時のガラス破損を防ぐアイテムとしても注目だという。
既存の窓をはずしたり、壁をカットすることなく、壁の上から2時間程度で取り付けられるもの。
従来品は「標準納まり」と窓下に土間・デッキが接している「土間納まり」の2種類だったため、窓シャッターを後付けできないケースも多かった。そこで「取り付かないところをなくそう」を合言葉に新商品の開発をスタート。ほぼすべての窓に取り付くよう、納まりを3種類増やした。
従来は、窓横に65mm以上のスペースがないと設置できなかったが、今回「片入隅納まり」を追加したことで、窓が入隅に接していても取り付け可能に。
また、従来は軒天下に250mm以上の余裕が必要だったが、「ボックス下げ納まり」「ボックス下げ片入隅納まり」を増やしたことで、窓の横だけでなく上にスペースがなくても(軒天下に85mmあれば)設置できるようにした。その名の通り、ボックスを下げて納めるため、室内側からボックス下端が最大140mm見えるかたちだ。
12月には新たに、横引き雨戸付きの窓に後付けできる納まりを発売予定。これにより、《軒天下スペースなし+横引き雨戸付き》のような特殊なケースにも対応できるようになる。
さらに同社は、近年増加する風災対策としても提案したい考え。
窓シャッター(サイズ6尺の場合)の風圧力は800Pa(ドアシャッター協会による住宅用窓シャッター技術基準)で、これを風速に換算すると57.1m/s。今年9月4日に近畿地方に甚大な被害をもたらした台風21号の最大風速は55m/sとされており、窓シャッターはそうした超大型台風時の飛来物による窓ガラスの破損を防ぐのに役立つという。そこで、窓シャッターの装着率が低いエリア(これまで台風上陸が多いとは言えなかった地域)にも設置を呼びかけていく。
シャッターを閉めたまま採光・通風可能なリモコンスリットシャッターをはじめ、3タイプを用意。カラーバリエーションは5色。別売の中継器(2万円)を導入することで、スマートフォンやAIスピーカーによる連携操作にも対応する。
●ニュースリリースはコチラ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。