積水化学工業住宅カンパニー(大阪市北区)の調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は、「中高齢者の自宅における運動に関する意識・実態調査」を実施し、その結果を発表した。運動実施の有無については、「定期的に運動を実施している」人は52%、「定期的な運動の習慣はないが、日常で身体を動かすようにしている」人は24%、「運動をしなくてはと思っているが何もしていない」人は22%だった。70代以上では67%が定期的に運動しているのに対し、40代以下では34%にとどまった。
今よりもっと運動をしたいと思うか尋ねたところ、71%が「思う」と回答。運動の有無別でみると、定期的な運動があまりできていない層ほど今後の運動意向が高いことがわかった。運動で重視することについては、「無理なく続けられる」(72%)、「健康面・身体面での効果が実感できる」(66%)、「精神面での効果」(39%)などの回答が上位となった。
自宅(屋内)での運動実施場所としては、「リビングや和室の一部」が83%と最多。次いで「廊下や階段ホールなどの一部」(11%)となった。運動専用の空間を利用している人はわずか4%だった。
運動や活動量を増やすこととの関連でリフォームの魅力を聞いたところ、「庭まわりのリフォーム」(38%)が魅力度1位となった。2位以下は「断熱性能アップリフォーム」(37%)、「玄関リフォーム」(30%)、「空き部屋活用リフォーム」(29%)と続き、日常的生活の中で活動量を確保するリフォームが人気であることがわかった。運動習慣の有無別でみると、何もしていない層では「空き部屋活用リフォーム」や「運動に適した内装リフォーム」を魅力的だと回答した人が他の層よりも多かった。
調査期間は8月下旬~9月上旬。首都圏のセキスイハイム入居者1万4000人を対象にインターネット調査を実施した。
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