大和ハウスグループの大和リース(大阪市中央区)はこのほど、建設現場や工場の作業員が安全に働ける環境整備を目指し、ウェアラブルセンサや通信機器、クラウドシステムを活用した作業員向け熱中症予防システムの実証実験を開始した。奈良県立医科大学MBT(医学を基礎とするまちづくり)研究所と連携して実施するもの。
同実験では、同研究所が開発した通信機器(MBT Link)を利用し、(1)作業員の性別・年齢などの情報、(1)作業員が身につけるウェアラブルセンサからの心拍情報や位置情報、(3)作業現場に設置した環境センサによる気温・湿度などの情報を、クラウドシステム(MBT Cloud)に送信。これらの情報と同研究所独自の熱中症情報をクラウドシステム上で組み合わせて熱中症の危険度を解析する。その結果に基づいた状況報告や注意喚起を、タブレット端末やスマートフォン経由で現場管理者や作業員へ迅速に行う。
同社は今回の実証実験により、各センサの操作性や使いやすさを検証し、通信環境の精度向上を行う。2019年度の本格導入に向けて取り組む。
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