富士経済ネットワークス(東京都中央区)は、民泊サービスやハウスクリーニングサービス、家事代行業など、今後の動きが注目されるサービス産業の国内市場について、現状を調査し将来動向を予測した。
民泊サービス市場は急成長してきたが、2018年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されたことで一時縮小すると予測。2018年の市場は前年比33.5%減の702億円を見込む。新法における申請手続きの煩雑さや年間営業日数の上限による採算性の低下などにより、サービス提供から撤退する個人事業者が出てきているものの、堅調な需要で2019年には回復に向かうとみられる。2020年の市場は2017年比22.9%増の1297億円になると予測。
●民泊サービスの市場規模の推移
ハウスクリーニングサービスと家事代行業はともに、共働き世帯や高齢者世帯の増加を受けて市場を拡大している。ハウスクリーニング市場は、エアコン、レンジフード清掃などの需要がけん引。2020年の市場は1820億円(2017年比12.3%増)を見込む。家事代行業については、従来型事業者よりも低額で利用できるEC専業事業者の増加にともない、若年層を中心に需要が増加。2020年の市場は940億円(同13.3%増)と予測する。
●ハウスクリーニングサービスと家事代行業の市場規模の推移
調査期間は2018年4月~8月。
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