積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは9月13日、高齢者向け事業における協業先であるアグリマス(東京都大田区)が展開する「早期認知症予防センター」コンソーシアム事業に、提携先として参画すると発表した。
東北大学加齢医学研究所・瀧靖之教授が提唱する、脳の活性化・機能維持のために重要な4項目「コミュニケーション(会話)」「食事(調理)」「運動」「睡眠」の各単語からとった「話食動眠(わしょくどうみん)」をコンセプトに、「認知症の早期発見、重症化予防プロジェクト」を10月から開始。同社グループ会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅2棟およびデイサービスセンター1棟で、運動とコミュニケーションを中心としたプログラムを提供し、定期的に心身の効果測定を実施する。睡眠の質についても計測し、生活の質の向上につなげていきたいとしている。
収集したデータを総合的に分析し、個別の対策プログラムを構築。対象者と家族に情報提供を行う。
対象者は、ハイムガーデン熱田(名古屋市)、ハイムガーデン仙台泉(仙台市)、オアシスセンター(名古屋市)の利用者で、「自立」から「要支援」レベルまでの計25名(70歳~102歳)。実施期間は10月から2019年2月まで。
アグリマス社の認知症対策事業は、経済産業省の健康寿命延伸産業創出推進事業に採択されている。
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