リクルート住まいカンパニー(東京都港区)は9月5日、賃貸物件を契約した人を対象に実施した「2017年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」(2018年5月実施)の結果を発表した。それによると、不動産会社店舗への訪問数は平均1.6店舗と減少傾向にあり、物件の見学数は平均2.9件で過去最少となった。
部屋探しに影響を与えるものは何かを聞いたところ、最も決め手となるのは「家賃」で、最終的にあきらめやすいのは「築年数」を挙げる人が多かった。
次に引っ越す際に欲しい設備は、昨年同様「エアコン」「独立洗面台」「TVモニター付きインターフォン」が上位となった。家賃が上がっても欲しい設備のトップは「追い焚き機能付きの風呂」(70.2%)で、家賃の上昇許容額は平均1400円だった。なお、家賃上昇許容額が最も高かったのは「エアコン」(69.6%)の平均1800円だった。
満足度の高い設備は、「24時間出せるゴミ置き場」が1位となり、3位の「宅配ボックス」と合わせて利便性の高い設備が上位となっている。特に「宅配ボックス」はファミリー世帯での満足度が約80%と高いことがわかった。また、「遮音性能の高い窓」が2位、「断熱・遮熱性能の高い窓」が6位となるなど、性能系の設備の満足度も高くなっている。
DIY・カスタマイズを「実施したことがある」のは18.9%で3年連続上昇、過去最高となった。世帯構成別にみると、「2人」世帯の実施経験率が昨年の8.8%から21.8%と13ポイント増加している。
調査地域は、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の1都3県。有効回答数は801サンプル。
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