SBIリスタ少額短期保険(東京都港区)はこのほど、9月1日の防災の日に合わせて実施した地震防災に関するアンケートについて、調査結果を発表した。近い将来における在住地域での地震発生、自宅への被害の可能性について尋ねると、「発生すると思う」「被害を受けると思う」という回答が昨年に比べいずれも増加した。6月に発生した大阪府北部地震により、地震発生への警戒感が高まっているとみられる。
地震ハザードマップについては、「家にある」が25.6%、「家にはないが見たことはある」が29.7%だった。各家庭で実施している地震対策トップは「避難グッズの用意」(41.1%)、次いで「非常用の食料・水の準備」(40.0%)となった。被災後の連絡手段としては「携帯電話での通話」が47.9%と最も多かった。「特に対策していない」といった回答が昨年に比べ減少しており、防災意識の高まりと地震対策の進展がうかがえる結果となった。
地震被災時の経済的な準備手段を尋ねると、「地震保険」(42.5%)、「貯蓄やその他金融資産」(33.5%)などで準備しているとの回答が増えた。一方で、自宅の再建費用をどの程度準備できているかについては、「ほとんどできていない」から「30%未満」と回答した人が53.1%と半数を超えた。
地震保険の理解度については、地震保険の補償額が「火災保険の最大50%」であることを知らない人が58.5%、火災保険では「地震」を原因とする被害が補償されないことを知らない人が30.2%など、昨年とほぼ同様の回答傾向となった。
現在不安に思っている災害で最も回答が多かったのは「地震・津波」(61.2%)。次いで「豪雨・洪水・がけ崩れ・地滑り・土石流」(37.5%)となった。防災に関する知識を得る媒体は、「テレビ」が68.0%、「インターネット」が46.1%、「新聞」が29.2%だった。
調査期間は8月6日~11日。調査対象は持ち家(一戸建て・分譲マンション)に住む20代~60代の男女、562人。
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