KT(横浜市鶴見区)はこのほど、同社が運営する不動産サイト「みな-トク」を不動産業者などのプロユーザーも利用できるサイトとしてコンテンツを拡充し、公開を開始した。
新サイトでは、3Dでの物件内覧 ができるデジタルオープンルームを設けた。スマホでも内覧することができ、共働きなどで忙しい買い主も24時間いつでもどこでも時間や場所を選ばずに実際に物件にいるかのように内覧できる。また、不動産業者にとっても顧客との日程調整や現場に赴くといった業務を減らせるという利点がある。
デジタルオープンルームは、購入意欲が高い買い主と不動産会社の質の良いリノベ物件をマッチングし、買い主と不動産業者双方が質の 高い取引ができるように、他社のポータルサイトに掲載される前の物件情報が掲載されているのが最大の特徴。物件の質をより高めるため3Dでの物件登録は、1物件につき1社のみとした。
このほか、AIによる不動産相談窓口も設けた。中古住宅や空き家の所有者が抱える物件売却や賃貸管理、リノベーションなどの悩みに対しAIを活用することで相談者は気軽に利用できる。
買い主は個人情報を段階に応じてより詳細に入力していくため、不動産業者は買い主の購入意欲の度合いがわかり、それに合わせて買い主(購入希望者)へ直接コンタクトを取ることも可能。
同社社長の松山英明さんによると、「成約率の高い反響が得られる」と不動産業者からも好評だという。 今後は、物件と一緒にリノベーション事例や新築事例も紹介、住宅ローンも組めるようにして、サイト内でワンストップの不動産売買ができるよ うにしていく。東京23区と神奈川県の一部のリノベーション物件を主に掲載しているが、掲載物件は全国に広げていく考え。
9月末時点で3Dデジタルオープンルームには350物件が登録されており、年内中に1000件の登録を目指す。現在、期間限定で無料キャンペーンを実施中。基本料金や登録料金などがかからずに物件を掲載できる。
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