不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)は8月23日、2018年上半期の首都圏(1都3県)における新築戸建て分譲住宅の価格動向を発表した。首都圏の平均成約価格は一戸当たり3429万円。前期比で0.4%上昇、前年同期比は0.2%下落となった。東京23区では5000万円以上の高価格帯の成約が大幅に増え、同3.9%も上昇し、3期ぶりのプラスとなった。
成約物件を価格帯別にみると、首都圏では3000万円台と2000万円台がほぼ同率。エリア別の売れ筋に大きな変化はみられなかった。
成約物件の平均敷地面積は112.90m2で、前期比0.6%拡大した。価格の高い23区、横浜・川崎市では、購入価格を抑えるため敷地の狭い物件を選択しているとみられる。
駅からの所要時間は、「徒歩20分超・バス便」が32.0%と最多だが、前期比は低下した。23区と千葉県では駅近物件の割合が上昇、立地を重視する傾向にあるようだ。
沿線別での成約は、小田急小田原線が最多、次いで西武池袋線・豊島線だった。この2沿線とJR東海道本線は、5期連続でトップ5にランクインしている。所在地別平均価格は23区、都下、横浜・川崎市の3エリアで小田急小田原線が最も高い。成約物件と登録物件の比較ができる小田急小田原線、西武新宿線、東武野田線の3沿線では、全てのエリアで登録価格より成約価格の平均のほうが低く、需給にずれがみられる。
市区別での成約数トップは、23区が足立区、都下が町田市、横浜・川崎市が旭区、神奈川県下が相模原市、埼玉県がさいたま市、千葉県が千葉市となった。
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