アイカ工業(名古屋市)は8月22日、北関東向け配送拠点「宇都宮デポ」と沖縄向け配送拠点「沖縄デポ」の2カ所の物流拠点を新設したと発表した。どちらにも従来手がけていなかった地域の現場配送機能を付与し、新築・リフォーム等の施工工事物件への対応を強化していく。物流拠点の配置を最適化することで物流の効率化を図るとともに、乗務員の労働時間の削減、配送業者の働き方改革に貢献していくとする。
「宇都宮デポ」は、関東圏最北の物流拠点となる。化成品の危険物取り扱いや在庫ができる危険物倉庫を併設。納品された荷物をタイムリーに仕分けして出荷するスルーセンターとしても機能するという。これまでは群馬県太田市と埼玉県白岡市の各拠点から広域配送を実施していたが、栃木県内にデポを新設したことで、定期便の配送エリア拡大が可能になるという。「宇都宮デポ」の運営は小野運送店(東京都品川区)に委託。8月21日配達分から運用を開始している。
「沖縄デポ」は、沖縄本島までの船舶輸送を見直し、最南端の物流拠点として新設。現在、沖縄県内への輸送ルートはおもに福岡港を利用しているが、大阪港・名古屋港発の船舶も利用することで複数の輸送ルートを確保し、安定した幹線輸送を実現する。異常気象や災害時にも対応できる代替輸送ルートを確保するほか、海上輸送事業者との連携を強化し情報を一元管理することで、納期回答精度を向上させるという。また、神戸市内の同社配送拠点「神戸デポ」でコンテナへの積み込み作業を行うことで、沖縄での荷おろし作業の時間短縮や仕分け作業の効率化を図るとしている。「沖縄デポ」の運営は運輸(沖縄県浦添市)に委託。8月24日配達分から運用を開始するという。
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