大和ハウス工業(大阪市北区)は8月7日、温室効果ガス排出量削減に関する国際的イニシアチブ「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得した。
「SBT」は、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)、UNGC(国連グローバル コンパクト)の4団体が設立したもので、温室効果ガスの排出総量を2010年から2050年の40年間で49%以上削減することを基準に、2025年~2030年時点での設定目標とその実効性を評価する。
大和ハウスグループの認定取得は、2016年7月に発表した環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」が、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出量削減目標として認められたことから実現した。
目標内容としては、自社活動において、国内外での同社グループの温室効果ガス排出量(売上高当たり)を、2015年度比で2030年度までに45%削減(2055年度には70%削減)する。新築自社施設のZEB化を積極的に推進するとともに、既存施設ではトップランナー事業場による省エネ施策の水平展開や省エネ投資、運用改善を通じてエネルギー効率の向上を図る。また、太陽光発電システムを中心とした再生可能エネルギー発電の拡大を推進する。
製品使用では、国内外で同社グループが提供した建築物の使用時における温室効果ガス排出量(面積当たり)を、2015年度比で2030年度までに30%削減する。住宅および建築物等においてZEH・ZEBを含む環境配慮住宅・建築物の普及を国内外で加速させる。
そのほか、材料調達において2025年度までに主要サプライヤーの9割以上と温室効果ガスの削減目標を共有・推進する。
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