地盤ネットホールディングス(東京都千代田区)の子会社である地盤ネット(東京都中央区)は、ベトナム中部の都市ダナンにおいて、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)を用いた地盤調査を開始した。
ベトナムでは3階建て以上の大きな建物でしか地盤調査が行われておらず、調査方法も費用と日数がかかるボーリング調査が主流だという。さらに、ボーリング調査などを行った住宅でさえも不同沈下が発生しているという。そういった状況を受け、同社では、全自動式地盤調査機「iGP」を使用したスウェーデン式サウンディング試験による戸建て住宅向けの地盤調査に乗り出した。同試験方法では、ボーリング調査より安価に、土地の4隅と中央の計5点の連続的なデータが得られるという。それらのデータを収集し検証することで、不同沈下対策を進め、同時にベトナムでの住宅事業進出を進めていく。
今後はベトナム全土に調査対象を広げ、将来的には同社の開発商品「地盤安心マッププロ」を作成することで、災害リスクの見える化を進めていくとする。
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