ジャパンディスプレイ(東京都港区)は8月1日、事業戦略発表会”JDI Future Trip”を開催した。そのなかで、IoT技術を使ったユニークな室内ドア「FULL HEIGHT MILAOS(フルハイトミラオス)」を発表した。
ドアにディスプレイと鏡の機能をもたせたもので、室内ドアの専門メーカー・神谷コーポレーション湘南(神奈川県伊勢原市)との共同開発により商品化を進めているという。
この日は、インテリア鏡がディスプレイに変化する「おくれ鏡(コンセプト名)」も発表。音声操作により、鏡の一部または全面がディスプレイに変わり、その日の天気やスケジュールを表示、身だしなみを整えながら1日の予定などを確認できるというもの。カメラも内蔵しており、撮影した映像を数秒遅れで表示することにより、通常は確認しにくい後ろ姿のスタイリングなどを自分でチェックことができる。
今回開発した室内ドアには、この「おくれ鏡」の技術を組み込んだ。上述のように、天気・スケジュール、後ろ姿などのチェックのほか、「出かける前の忘れ物を防ぐリマインダー、IoT家電との連携など、さまざまな機能をドアに付け足すことができる」(神谷コーポレーション湘南・神谷忠重社長)。
デザインは、ドア高が天井高まであるハイドアで、本牛革を背面に使った高級仕様。耐久性試験などを経て、2019年度中の販売を予定する。
(左)ジャパンディスプレイ・伊藤嘉明常務執行役員CMO
(右)神谷コーポレーション湘南・神谷忠重社長
IoT室内ドア「フルハイトミラオス」の共同開発は今年6月にスタートしたばかり。現時点では幅900x高2380x厚80mmとかなり厚みがあるが、発売までにはこれを半分以下にしたいとする。
ドアの上下が通常のミラー、中央に「おくれ鏡」を組み込んだ。ディスプレイが汚れないよう音声による操作を想定している。
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