マイボイスコム(東京都千代田区)は、「民泊」に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表した。それによると、民泊の認知率は90.7%。「名前を聞いたことがある程度」が55.8%で、「内容を知っている」は34.9%だった。10代~30代では、「知らない」と回答した人が1~2割と、他の層よりも割合が高かった。
民泊の宿泊利用経験を尋ねると、経験者は約4%で、「国内で利用経験あり」「海外で利用経験あり」がそれぞれ約2%だった。宿泊に利用したことがあるタイプは、「別荘一棟やマンションの一室などを貸し切りで利用」が53%、「家主(ホスト)が居住する住宅の一部を利用」が50.0%となった。
民泊利用の意向については、全体では8.2%が「民泊を利用して宿泊したい」と回答。宿泊利用経験者では6割強にのぼったが、利用未経験者では6%にとどまった。また、10代・20代の女性では2割と、利用意向が他の層より強った。利用時の重視点は、「価格の安さ」が68.9%、「清潔感」「セキュリティ対策」「プライバシーの確保」がそれぞれ5~6割となった。民泊を利用したい理由としては、「ホテルに比べ旅費が浮く」「その国の住宅事情を知ることができる」などがあがった。利用したくない理由としては、「小さい子供がいるから気をつかう」「ホストとのコミュニケーションが煩わしい」などがあげられた。
民泊用として住宅・部屋を貸し出した経験があるかという質問では、0.7%が「ある」と回答。内訳は、「民泊運用代行会社に依頼し運営」が0.5%、「ホストとして自分ですべての運営を行う」が0.2%だった。
貸し出し意向については、2.3%が「民泊として部屋・住宅を貸したい」と回答。民泊の宿泊利用経験者では2割弱、住宅貸し出し経験者では6割弱となった。
自身の住まいの近隣住宅・部屋が民泊サービスを提供することについては、「賛成」1.8%、「反対」37.4%、「制度・ルールを整備したうえであれば賛成」33.0%、「どちらともいえない」27.6%となった。
調査期間は、7月1日~5日。10代~70代の男女、1万571人にアンケートを行った。
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