以上、3回にわたって、水害にあったらどうするか、まとめてみました。応急処置まで終わったら、次に大事なのは「じっくり乾燥」これに尽きます。その間、支援制度をよく調べて、自分に当てはまるものを申請してください。罹災証明の申請はその第一歩です。乾燥で待っている1~2カ月間のうちに、保険に入っていれば保険金、支援法の支援金、義援金の第一次配分、応急修理制度などの公的支援で使えるお金の合計が分かります。家屋の修理や再建の展望が少しずつ見えてくるでしょう。その間に、後出しで特別な支援制度ができればそれも修理・再建に利用できます。大災害ではこうした後出しの制度制定がしばしばあります。
市町村のお知らせ文書は必ずチェックし、またホームページは定期的に確認して最新の情報を入手することをお勧めします。高齢者等では、情報を入手できなかったり、目の前にある情報が理解できないことが多々あります。ただでさえ災害時の用語は平時聞き慣れないものばかりで、若い方でも混乱します。理解できたら、周りにいる理解の難しい方に伝えてください。公的支援制度は理解できる人もそうでない人も、全員が利用して初めて地域が復旧復興できます。被災された方全員が前向きにすまいの復旧復興に歩んでいけることを切望して一連の記事の締めと致します。
□水害後の対応表
作成:木村 悟隆
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