ハイアス・アンド・カンパニー(東京都品川区)は7月19日、「空き家対策セミナー」の参加者へ実施した「空き家に関する問題意識アンケート」の結果を発表した。それによると、「空き家を所有、もしくは所有する予定」の悩みとして、「場所が自宅から遠い」をあげる人が最も多いことがわかった。
空き家所有の悩み
問題を感じている空き家もしくは実家の所在地は、「県内」42.6%、「県外」57.4%だった。遠方にある物件は管理がしづらく、負担に思う割合が高くなっていることがわかる。空き家の管理について聞いたところ、66.7%が「自身が定期的に管理している」と回答。一方、「その他」(28.6%)には、「物置状態」「庭の掃除のみ」といった回答が寄せられ、管理しきれていない所有者がいることがうかがえる結果となった。
空き家の所有形態は「単有(ひとりで所有)」が80.7%、 「複数人で所有している」19.3%だった。「今後の空き家対策として興味があるものは」という質問には、「売却」をあげた人が最も多く41.3%、次いで「空き家の利活用」(25.3%)となった。
「空き家対策セミナー」への参加理由のトップは、「自身の将来的な対策のため」で31.4%だった。次に多かったのは「自身が空き家を現在所有している」25.6%で、将来の空き家問題に対して不安に感じている人が多いことがうかがえる。
調査対象は、神奈川県座間市、千葉市、埼玉県川口市、茨城県つくば市で開催した「空き家対策セミナー」参加者。有効回答数は70人。
調査元:ハイアス・アンド・カンパニー『不動産相続の相談窓口』本部
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。