住宅金融支援機構(東京都文京区)はこのほど、2017年度フラット35利用者調査の結果を発表した。住宅購入の年齢構成比は、中心の層となる30歳代が中古マンションを除き減少している一方、50歳代以上は全体に増加している。マンション購入では、2004年度の調査開始以来、初めて60歳以上の割合が10.4%と1割を超え、50歳代も加えると全体の26.6%となった。
所要資金を世帯年収で除した年収倍率は、全国で緩やかな上昇が続いている。注文住宅は6.5倍で2011年度以降7年連続で上昇、土地付注文住宅は7.3倍で2010年度以降8年連続で上昇した。また、建売住宅は6.6倍で3年連続、マンションは6.9倍で8年連続の上昇となった。中古戸建は5.1倍で4年連続、中古マンションは5.6倍で6年連続の上昇となった。
中古住宅の築年数は、中古戸建てが18.9年、中古マンションが22.4年となり長期化が進んでいる。築年数20年超の物件は、中古住宅で42.8%、中古マンションでは52.0%と半数を超えている。
同調査は、フラット35利用者の属性、住宅の概要等に関して、2017年4月~2018年3月までに買い取りまたは付保の承認を行った案件(借換えに係るものを除く)のうち7万7964件について集計したもの。
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