ノーリツ(兵庫県神戸市)は、高い省エネ性能に加え、入浴事故軽減のために”見まもり機能”を搭載した戸建て住宅用のハイブリッド給湯・暖房システム「ユコアHYBRID」を9月3日に発売する。
同社がハイブリッド給湯・暖房システムを初めて発売したのが5年前。「ヒートポンプの効率のよさとガスのパワーを組み合わせることで、一次エネルギー消費量の削減と給湯性能を両立できるのが大きな特徴」とし、今回の新商品では給湯・保温一次エネ消費量を44%削減し、14.1GJ/年を実現した。
「ZEH支援事業において最も採用されているエコキュートよりも一次エネ消費量が低く、温水床暖房を組み合わせても業界最小レベルの25.1GJ/年に抑えることができる」。
さらに、「スマート制御」と呼ぶ学習機能により毎日のお湯の利用状況を記憶。必要な時間帯に必要な量だけお湯を効率よくつくって湯余りをさせず、使う温度に近い46度で貯湯することで、省エネ性と快適性を高めた。
試算では、従来給湯器(LPガス)と比べて、給湯・保温にかかる光熱費を年間約63%・約7万8000円削減できるとする。
もう1つの大きな特徴が、風呂の「見まもり機能」。
同社では、2017年3月から業界初となる「見まもり機能」を高効率ガスふろ給湯器に搭載してきたが、今回ハイブリッド給湯器に初採用した。
浴室リモコンの人感センサーが浴室への入退室を、機器本体の水位センサーが浴槽への入退浴を感知して台所リモコンに表示。入浴後、一定時間が経過したら、入浴者にも音で知らせる。これにより、長湯によるのぼせや事故への気づき遅れを防ぐ。
また、浴室温度が低い場合には台所リモコンに知らせて浴室暖房を促すなど、ヒートショックを予防する機能も備える。
「住宅における2つの社会的課題--地球温暖化対策(ZEH対応)と入浴事故防止に貢献する”次世代のフラッグシップ商品”として育てたい」とし、同社の給湯器ブランドネーム「ユコア」を冠し、統一ブランドとしてこのハイブリッド給湯器の認知・普及をはかっていく。12月には集合住宅向けを発売予定。
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