リコー(東京都大田区)は、「THETA(シータ) 360.biz」の新たなサービスとして、不動産物件の360度画像にバーチャル(CG)で家具や小物を配置し表示させる「RICOH360-VRステージング」を開発した。7月17日から提供を開始する。
「THETA 360.biz」は法人向けのクラウドサービスで、全天球カメラで撮影した360度のイメージを、ユーザーのウェブサイトなどで動的に表示するもの。位置関係や雰囲気がリアルに伝えられるため、サービス開始以降、不動産業、観光・宿泊業など、「場所」を取り扱うさまざまな業種で活用されているという。
今回、追加された「RICOH360-VRステージング」は、CGでつくられた家具を、実際の家具のように360度画像に配置(ステージング)するサービス。家具の画像の質が高く、鏡への映り込みなどもリアルに表現する。また、ステージングの担当者にはホームステージャー1級保有者もおり、画像の精度だけでなく、コーディネートの質にもこだわっている。
物件検討者は部屋の具体的な活用イメージや魅力的な空間イメージを、全方向自由に視点を移しながら体感的に閲覧できる。不動産業者にとっては、集客の促進や早期契約につながるほか、物件に実物の家具を配置するホームステージングに比べ、低コストでの提案が可能になるという。
●VRステージング後
1画像あたり3万4800円(税別)からの提供(THETA 360.bizの利用料金は別途)。納期は発注後、5~10営業日。
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