ALSOK(東京都港区)は7月11日、「空き巣被害に関する意識調査」の結果を発表した。それによると「自宅もしくは近所の家が空き巣に入られたことがある」と回答した人は17.7%だった。その後の空き巣対策について、約半数は「していない」と回答。対策としてもっとも多かったのは、「鍵を交換した」「鍵の数を増やした」でいずれも21.7%だった。
空き巣に盗まれたら困る物はあるか、という質問には、4人に1人(23.7%)が「ない」と回答。しかし、「現金」や「銀行通帳、キャッシュカード、印鑑」など具体的に提示して確認したところ、「ない」と回答した人のうち78.9%が「盗まれたら困るものがある」と答えた。盗まれたら困る物の1位は「現金」で、理由として「生活に必要だから」(80.2%)、「財産だから」(49.5%)に続き、「気持ち悪いから」(25.1%)と心理的なダメージがあげられた。
扉や窓の施錠以外で空き巣対策を行っている人は37.9%で、6割以上の人は施錠しかしていないことがわかった。対策している人に具体的な内容を聞いたところ、「玄関扉・勝手口の扉の鍵を二重にする」が最も多く64.9%だった。「防犯カメラの設置」は2割程度だが、インターネット回線を使ったネットワークカメラなど比較的安価なものも販売されるようになり、導入しやすくなっている。
自宅に置いてある現金の金額について聞いたところ、「5万円未満」が61%だった。また、財布に入れている金額は「1万円未満」がもっとも多く41.8%となった。いずれも5年前と比較して金額が減少しており、クレジットカード決済の一般化や電子マネーの普及など、キャッシュレス化が進んだことが影響していると考えられる。
調査は、20歳から69歳までの男女600人を対象に実施したもの。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。