ダイソン(東京都千代田区)は、手洗いと乾燥を1台で完結できる「Dyson Airblade Wash+Dry(ダイソン エアブレード ウォッシュアンドドライ)」を発売した。公共・商業・宿泊施設、飲食店のほか、住宅への採用も提案する。
新商品は、ハンドドライヤーを一体化した洗面用水栓。水栓の両端に2本のアームが張り出したユニークな形状になっており、この両端のアームがハンドドライヤーの役目を果たす。
2つのセンサーを搭載しており、水栓の下に手をかざすと毎分1.9Lの水を吐水。次に、アーム下に濡れた手をかざすと、内部に搭載したHEPAフィルターが吸引した空気をろ過したうえで高圧の空気として吹き出し、最大14秒で手を乾かす。
このHEPAフィルターが微粒子を最大99.97%捕集するため、手洗い+乾燥のたびに洗面室の空気も浄化できるという。
また、従来機は日本のユーザーから、乾燥時の音が大きいとの声があったためこれを改良。独自のデジタルモーターV4を見直し、吸引する空気量を減らすことで、空気騒音を39%低減した。同時に、吹き出し口を0.8mmから0.55mmにすることで、製品を通る空気の量は減らしながら吹き出す際の速度を維持し、短時間で乾燥できるようにした。
開発にたずさわったジェームズ・シェール氏は「他社が見逃している問題を技術で解決するのがダイソンのミッション。新商品は、紙タオルが環境にやさしくないという問題、洗う場所と乾かす場所が離れていることによる床濡れの危険や衛生面の問題、従来のハンドドライヤーのパワー不足や受け皿にたまる水が菌の温床になるといった問題を一挙に解決できる」と話す。
また、「手洗いと乾燥を1つのボウル内で完結できるため、洗面空間が限られる日本の住宅に合う」とも。
3タイプ。メーカー希望小売価格は19万8000円。
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