野原ホールディングス(東京都新宿区)は6月29日、同社本社ビルにて今後の事業方針発表会を開催した。7月1日付けで代表取締役社長兼CEOに就任した野原弘輔氏は、「建材販売や建設関連など基盤となっている既存事業の上に新規事業を継続的に加え、既存事業と新規事業の好循環を生み出していく」と成長戦略を発表。「目指すところは、これまでに蓄積された経験、知見、ネットワーク力を生かし、さらにその上にICTを乗せて建設業界の生産性を大きく飛躍させること」と決意を述べた。
新規事業はこれまでに、プロ向け建材通販サイト「aunworks(アウンワークス)」や壁紙ブランド「WhO」、建設業界のBIMデータライブラリサービス「BIMobject」などがある。「aunworks(アウンワークス)」は、社内ベンチャーとして立ち上がり、現在では取り扱いメーカー1000社以上、掲載商品は13万5000点を超え、国内最大級の品ぞろえを誇るまでに成長している。
新規事業の最新動向としては、住宅関連では、地域工務店の活性化を支援する企画化住宅やDIY、インテリア相談の場として地域工務店の接客の起点にもなる「LAIDBACK LIVING 湘南(レイドバックリビング湘南)」などを展開、工務店支援をさらに強化する。
また、会社風土改革の一環として、働き方改革にも取り組む。2020年までに女性の管理職を10.0%、時間外労働をゼロに、有給休暇の取得率を60.0%にする目標を掲げた。
2017年度(2017年7月~2018年6月)の売上は、前年度比で8.9%増の1200億円、経常利益は11.2%増の12億8000万円を見込む。近年、特に住宅部門(野原住環境)の売上が伸びているという。
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