松本城の内壁にひび割れ 学校校庭で液状化も
今回の地震では住宅以外の施設被害も発生した。松本市災害対策本部によると、学校施設でも壁のひび割れやガラスの破損などが見られるほか、並柳小学校では校庭の深さ10㎝で面積約400㎡ほどの液状化が確認されている。
また国宝・松本城など市内文化財でも、壁のひび割れなどの被害が発生。松本城では、天守閣など16カ所で内壁(漆喰)のひび割れが確認された。ただし朝の地震発生直後、職員が状況確認し安全性に影響がないため、通常通り営業(施設内見学開放)した。
市内中心市街地の中央1丁目・本町通りに面する1階に衣料品販売店が入る商業ビル(RC造3F)は2階と3階部分の通りに面するガラスブロックの壁が損壊。室内がむきだしになり、一時、破片が通りに散乱した。ただし、それによるけが人はなかった。
こうした被害の状況を受け、同市は30日午後6時、南部、庄内、芳川、寿の市内4公民館を避難所として開設。自主避難する市民の受け入れを開始した。断続的に震度1程度の余震が発生していることから、同市は住民らに対し、「余震に注意しながら、危険な場所に近づかないでほしい。梅雨時期でもあり、大雨などによる土砂崩壊にも警戒してほしい」と呼びかけている。
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