NTTドコモと共同で39Meister事業を運営するハタプロ(東京都港区)は6月15日、ケイ・オプティコム(大阪市)、グリーンハウス(東京都渋谷区)と共同で長野県大野市において実施した、水道メーター検針を遠隔で行うための実験結果を発表した。
実験はLPWA(Low Power,Wide Area)方式のひとつであるLoRaWANを利用して実施。実際の住居3軒に設置したデジタル水道メーターの検針データを、大町市役所本庁舎に長距離伝送を行うことに成功し、水道メーター検針の遠隔化が可能であることを確認した。
これにより、積雪の多い同地区での水道検針業務の大幅な効率化が実現。検針データはほぼリアルタイムで送られるため、各家庭の水道使用状況を常時監視することも可能で、節水の動機づけのほか、一人暮らしの高齢者のゆるやかな見守りサービスなどに応用することも期待できるという。
今回の実験では、IoTプロダクトの企画から量産までの事業化を支援する39Meisterが、デジタル水道メーターの検針データをLPWA通信によって送信する機器を開発。データ転送のためにケイ・オプティコムが開発したLoRaWANゲートウェイとプラットフォームを使用し、各住居と大町市役所との間にLoRaWANネットワークを構築した。
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