NTTドコモ(東京都千代田区)は6月12日、横浜市、and factory(東京都目黒区)、 相鉄グループ(横浜市西区)、富士通コネクテッドテクノロジーズ(神奈川県川崎市)、凸版印刷(東京都台東区)、資生堂(東京都中央区)、三和シヤッター工業(東京都板橋区)、グリーンブルー(横浜市神奈川区)、foo.log(東京都文京区)と、IoTスマートホームを用いた第2回生活モニタリング実証実験を横浜市内で開始する。
同実証実験は、IoTなどを活用したビジネス創出の場「I・TOP横浜(IoTオープンイノベーション・パートナーズ)」内のプロジェクトとして、同社が横浜市、and factoryとの3者で開始した 「未来の家プロジェクト」の取り組みの1つ。同社の「AIエージェントAPI」の1つである「IoTアクセス制御エンジン」を活用し、さまざまなメーカーの機器を一元的に管理・制御することで、未来の住環境を実現する。
具体的には、同社が提供するIoTスマートホームに被験者が1週間居住し、食事、運動、睡眠などの生活データの変化、および健康に対する意識変化や行動変容について評価を行う。昨年12月~今年2月の第1回実証実験では、IoT機器からデータを収集する基盤の運用と行動パターンの可視化を実施した。
今回は、ドアの開閉記録や人感センサー値、空気環境などを解析し、個人の生活パターンを定量的に評価することで、居住者に合わせた健康で快適な居住空間の実現を目指す。また、プロジェクト参画企業と連携し、離れて暮らす家族などを見守ることができる環境づくりや、居住者の状況に応じた食事やスキンケアのアドバイスを行う仕組みづくりも検証する。
第2回実証実験から新たに加わる凸版印刷は、IoT建材のひとつである位置検出床を敷設し、より詳細な居住者の活動状況を把握することで、効果的な見守りサービスの実現可能性を検証する。また、実験結果を検証し、圧力センサーと床材を組み合わせたIoT建材の技術開発を進め、 2018年度中の製品化を目指す。
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