細田工務店(東京都杉並区)は、同社が提供するスマートハウス「ストロングスマート」をベースにした全17棟の分譲住宅「グローイングスクエア武蔵境 ストロングスマート」(西東京市)の第一期1次販売(7棟)を6月16日よりスタートした。翌17日には4棟の登録受付を終え、現在7月上旬に予定している第一期2次販売に向け準備を進める。
ストロングスマートは、同社が手掛けるスマートハウスで、ニアリーZEHの高性能、タブレット一つで家電制御ができるIoT、そして同社オリジナルの高耐震+制震の「ハイブリッドキューブ工法」により地震に強い、という3つの特徴を備える。17棟は全棟がストロングスマート仕様となっている。ストロングスマートの分譲住宅としては、今回で5カ所目となる。
分譲地の広さは約650坪で、もともとは築140年ともいわれる古民家が建ち、敷地には畑や庭、林も広がっていた。地域住民の集いの場や学童保育施設として使われていた時期もあったが、老朽化により十数年前からは空き家になっていた。近隣の住民から古民家存続の要望もあったこともあり、17棟のうち一棟を「TSUGUIE(継ぐ家)モデルハウス」として、この古民家の古材を再利用して取り入れた。
同社の施工大工チームが丁寧に解体し回収した古材は、玄関ホールや洗面所、キッチン、リビングなどいたるところに再利用されており、それに合わせて一部のインテリアもアンティーク調にするなど全体の調和が図られている。同社では「単なるスマートハウスではなく、新旧を融合させ歴史を繋いで未来へと継承するスマートハウス」とその出来栄えに自信をのぞかせる。
先月のモデルハウス公開時には約30組が来場した。街区の入口にあるラティスや各棟のプランター、コーナーウォールなどのエクステリアにも古材を使用したことにより、街全体がより味わい深く、温かみも感じられ、建物だけでなくその街並みも好評だという。
古材を利用した「TSUGUIE(継ぐ家)モデルハウス」は、当面は販売せずにリフォーム・リノベーション需要にも対応できるモデルハウスとして、新築だけでなくリフォームを検討する客にも公開を予定しているという。
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