エネルギー・オプティマイザー(東京都港区)は6月6日、家庭の蓄電池などを取りまとめてVPP(バーチャルパワープラント、仮想発電所とも呼ばれる)を構築する実証事業を開始した。
同社はVPPの普及にあたり、技術的・体制的に制御が困難な家庭用蓄電池など小規模なリソースをいかに活用するかという課題に注目。それらをコントロールするためのクラウド型プラットフォームを構築した。今回の実証事業では、需給調整の指令に対し、調整力として短時間で小規模リソースの制御を統合して行う実証に取り組むという。
VPPは、工場や家庭にある蓄電池や太陽光発電、照明や空調といったあらゆるリソース(電源)をネットワークでつなぎ、一つの発電所のようにまとめて制御を行う仕組みのこと。リソースを連動させることで、電力網の需給バランスを調整しやすく、電力の有効活用が期待できる。
同実証事業は、経済産業省資源エネルギー庁の2018年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」のうち、「VPPアグリゲーター事業」に採択されている。
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