硬質ウレタンフォーム断熱材メーカーの日本アクア(東京都港区)は、低価格で住宅全体の集中冷暖房を実現する24時間空調システム「風運時」を6月4日より発売を開始した。
このシステムは日本住環境との共同で開発したもので、小屋裏空間に1坪の大きさの蓄熱室を設け、ここに日立製のエアコンで加熱(冷却)した空気をため込み、送風機(ファン)で各部屋に送り込むことで家中を一定の温度に保つことができる仕組み。
断熱・気密性能の高い同社の発泡断熱材「アクアフォーム」と省エネ・メンテナンス性に優れた日本住環境のダクト式第3種システム「ルフロ400」を組み合わせることで、最小限のエネルギーで家中ムラのない室内環境が24時間保て、さらに「ライフサイクルコストを極限にまで落とせる空調システム」(同社)が実現する。
住宅1軒当たりのイニシャルコストでも、エアコンを含めたパッケージ価格が約90万円。
同社では断熱材工事の完了時に無償で抜き打ちの完了検査を実施しており、「風運時」の導入によって発泡断熱材の利用が広まるものと期待している。
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