エクスペディアグループでバケーションレンタル大手のホームアウェイ(米・テキサス州オースティン)はこのほど、一般社団法人全国古民家再生協会(東京都港区)、楽天LIFULL STAY(東京都千代田区)と古民家のバケーションレンタル活用について業務提携し、3社で古民家の認知・価値拡大と地域の観光活性化をめざすと発表した。
今後、古民家をバケーションレンタルの物件として活用することで、日本の文化・歴史に興味をもつ訪日外国人など、国内外の旅行客に古民家や地域の魅力を発信。長期滞在してもらうための取り組みを強化していくという。
提携の一環として、全国古民家再生協会では「古民家宿泊鑑定」制度を開始。同協会が認定する古民家鑑定士が古民家を鑑定し、「古民家宿泊鑑定済ロゴ」ステッカーを貼ることで観光客等に安心・安全な宿泊施設として周知していくという。
190カ国、月間4000万人の旅行者が訪問するホームアウェイのサイト上でも「鑑定済古民家物件」として紹介。古民家および各地域の魅力を訴求し、さまざまなマーケティング活動を通じて長期滞在を促していく。楽天LIFULL STAYは、全国の古民家物件の開発支援から運用までを担うワンストップサービスを提供する。
全国古民家再生協会は、今回の提携をうけて古民家の所有・利用をより身近に感じてもらうことを目的とした「古民家オーナーズクラブ」を設立。一軒の古民家を複数名で共同所有することで費用分担を軽減し、古民家オーナーになる敷居を下げた。同協会は、「古民家オーナーズクラブ」を通じて宿泊可能な古民家を増やし、より多くの人が宿泊を楽しめるようにしていくという。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。