受配電機器メーカーの河村電器産業(愛知県瀬戸市)は、配送業者の再配達削減に有効となる「事業所向け宅配ロッカー」を開発し、実証実験を開始すると発表した。実証実験は6月11日から12月28日の期間、同社の本社地区にて行われる。同地区へ勤務する約500人の従業員が個人の宅配物の受け取りに使用することができ、利用に際して得られるデータを今後の製品開発や運用に生かしていくという。
同社では2017年から、電気設備を保護する技術を生かして「住宅向け宅配ボックス」の製造・販売を行っているが、このほど、「事業所向け宅配ロッカー」の製造に着手。2018年内の発売を予定している。その前段階として、同社の社員に向けた宅配ロッカーの利用を開始し、利用率・使い勝手・再配達の減少率などを調査する。
「事業所向け宅配ロッカー」は防水性・堅牢性に優れており、屋外設置が可能。全配送業者対応となっている。再配達を減らし、従業員の利便性を高めることができるため、福利厚生として通販が便利な職場を実現することができるとする。
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