オズ・ワーク(大阪府高槻市)は、自然界がつくりだす”フラクタクル構造”を金属プレスで再現し、エネルギーを使わずに壁面の表面温度を下げる日よけ・外装材「金属製フラクタル」を開発。6月7〜8日にインテックス大阪で開催される「建築材料・住宅設備総合展KENTEN2019」に出展する。
フラクタルとは、一部と全体が相似形になる幾何学の概念で、樹木の枝分かれ、葉脈の模様、地形など自然界に数多くみられる。
京都大学大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授は、このフラクタル構造を使ってヒートアイランド抑制、CO2削減に資する日よけ材を提案。産学連携で商品化が進められ、布と樹脂を素材にしたものがそれぞれ2008年から販売されている。
今回の「金属製フラクタル」も京都大の協力もと、9年かけて開発したという。
素材は厚0.8mmの高耐食溶融亜鉛めっき鋼板。放熱性が高く、商品自体の温度が極端に上がらないため、輻射熱の発生を抑えて暑さを感じにくくする。また、強風をそよ風にする減風効果がある。
緑化が難しい壁面・屋上への設置や、室外機カバーなど用途を広げていきたい考え。幅250x高さ55x長さ130〜2080mm。カラーはオーダー可能。
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